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石鉄隕石、ブラヒン・パラサイト/Unknown 化石セブンスマホ専用サイト


こちらは石鉄隕石、ブラヒン・パラサイトのスライスカット標本です。シルバーの鉄と黄色のカンラン石から成る美しい隕石で、コレクターの憧れのアイテムと言えるでしょう。事実、パラサイトはさまざまある隕石のなかで最も美しいと評されることの多い隕石です。隕石コレクターなら一つは入手しておきたいアイテムです。


この不思議な構造はあくまで自然にできたものです。つまり、地表に落下した隕石をカットし研磨したものです。地球に飛来する隕石は鉄の分量に応じて3つに分類されます。最も多いのが鉄隕石、その次がこちらの石鉄隕石、最も少ないのが石質隕石です。石鉄隕石のなかにさらに細かい分類の一つがこちらのパラサイトになります。


石鉄隕石は文字通り、石と鉄の両方を含んでいます。シルバーの部分が鉄で、その間を埋める黄色や茶色の部分がカンラン石という鉱物になります。


このような組成になったのにはこの隕石の起源に理由があります。そもそも隕石はどこからやってきたのでしょうか。多くは火星と木星の中間軌道にある小惑星帯より飛来したと考えられています。小惑星同士の衝突によりその一部がえぐり出されて飛び出し、太陽系を何度も周回するなかで天文学的な確率で地球に落下したものが隕石なのです。


すべての隕石がこのような構造を持つわけではありません。前述の通り石鉄隕石のなかのパラサイトに分類されたものに限られます。地球の内部でも見られるように鉄などの重たい物質は中心へと移動し、ケイ素などの軽い物質はマントルあるいは、地殻(最表層部)へと移動します。地球に限らず、ある程度の重さを持つ惑星は、同様の構造を持っていると考えられています。こちらの隕石のように鉄と石の両方を持つということは、その境界、つまり中心核とマントルの間に起源を持つと考えられるのです。


カンラン石は光を通すため、角度によっては美しく輝きます。


カンラン石は状態の良いものはペリドットという宝石として扱われています。


後ろから光を当ててカンラン石が美しく輝いた瞬間を捉えた一枚。


100円玉との比較。小惑星をいつ飛び出したのか、そして、いったいいつ地球に落下したのかは不明ですが、人類には到底計り知ることができない、極めて長いタイムスケールであることは間違いないでしょう。恐竜を絶滅匂いやったあの巨大隕石はなんと1億年近くも宇宙空間を飛び続け、最終的に現在のユカタン半島に落下したと見積もられています。隕石は人智を超えた存在と言えるかもしれませんね。


石鉄隕石の起源を説明したイラストです。小惑星の中心核とマントルの境界付近がえぐり出されたものと考えられています。

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価格

商品ID:ot2894

時代:Unknown

産地:Gomel region, Belorussia

サイズ:本体3.3cm×2.4cm×厚0.3cm 12g

商品説明:プレゼントでケースをおつけします。

この商品は売却済みです。

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