こちらはマダガスカル産のコーパルです。コーパルとは針葉樹の樹脂が化石になったものです。化石になる過程は琥珀と同じですが、より時代の若いものをコーパルと呼んでいます。マダガスカル産のコーパルはおよそ100万年前の針葉樹の樹脂が化石化したものと言われています。100万年前というと人類のタイムスケールでは途方もなく古いのは確かですが、地球史のタイムスケールで考えると、比較的若い時代(新生代第四紀)なのです。詳しくはコラム「地球のタイムスケール」を御覧ください。
こちらのコーパルは非常に細長く、13.5センチもあります。この長い基質のなかに、なんと5匹の大きい虫を含んでいます。小さな虫も含めれば20匹近く確認できます。
このように肉眼でもはっきりと虫の存在を確認できます。
基質の透明度が高いのでかんたんに見つけられます。
さて、高倍率のルーペでのぞいてみましょう。肉眼で見ていたときは一様に黒かった物体が、ルーペで見ると恐ろしいほどの状態で保存されていることが分かります。
全体のフォルムはもちろん、翅の輪郭や脈、足の毛まで確認できます。コーパルに守られることで外部環境から遮断され風化の影響を受けていません。まるでここだけ時間が止まっているかのようです。
こちらにはまた別の羽虫がいます。
こちらはアリの仲間でしょうか。
こちらの標本の観察には、ぜひ高倍率(30倍以上)のルーペをお使いください。虫眼鏡では役不足です。
ルーペを使わないでも虫の存在を確認できますが、それだけではもったいない。ルーペを使うと全く違う世界が広がっています。
こちらには一部が分離した虫がいます。針葉樹の樹液に絡め取られ脱出しようとしてもがいた結果、このようになるとも言われています。
135ミリの非常に長いコーパルです。
100円玉との比較。大小20匹弱もの虫が内包されたマダガスカル産のロングコーパルです。
価格:
商品ID:ot2891
時代:新生代第四紀(260万年前 -- 現在)
産地:Madagascar
サイズ:13.5cm×1.3cm×厚0.7cm
商品説明:大小20匹弱もの虫が内包!135ミリに達する、マダガスカル産のロングコーパル(Copal)
この商品は売却済みです。
このウィンドウを閉じる