こちらはアラウカリアと呼ばれる樹木の幹の化石(珪化木・けいかぼく)です。年輪を持たない木性シダに分類される樹木です。
通常、木は朽ちてしまい、化石にはなりません。原型を保ち堆積したとしても、その多くは石炭になります。あの真っ黒な石炭です。
その一部がこのような美しい珪化木へと変化します。石炭と珪化木の違いは何でしょうか。答えは炭化するか、それとも珪酸塩化するか、その一点の尽きます。炭化とは酸素がない状態で加熱されたとき揮発性の低い炭素分が選択的に残ることです。炭素は酸素と結合すると燃焼し、エネルギーを発生します。一方で、珪酸塩化とは木材の成分が石英などの珪酸塩鉱物と入れ替わることです。宝石へと変化する過程といえば分かりやすいでしょうか。木材の本来の状態より色彩が豊かになり、硬度も増します。じつは石炭でも珪化木でもない中途半端な状態で化石化したものが少なくありません。全体的に黒っぽく地味な印象です。こちらの標本のようにあらゆる箇所が珪酸塩鉱物によって置換されたものが真の珪化木と言えるでしょう。
木の幹の姿を残していますが、その成分は完全に鉱物へと変化しています。木の形をした鉱物といったほうが良いかもしれませんね。
ご覧のように周囲には木の皮が保存されています。もちろん皮も鉱物化しています。
見た目は樹木そのものです。手に伝わる感触はひんやりと冷たい石のそれです。
直径最大部122ミリほど。ちなみに裏面も表の面と遜色ないほど美しいです。両面お楽しみいただけます。
100円玉との比較。マダガスカル産の珪化木のスライスカット標本です。
価格:
商品ID:ot2852
時代:中生代三畳紀(2億5100万 -- 1億9500万年前)
産地:Madagascar
サイズ:12.2cm×9.6cm×厚1cm
商品説明:これぞ真の珪化木!マダガスカルの古代の樹木、アラウカリアの幹が化石化。両面が鑑賞用の木の化石、珪化木(Petrified wood)。両面研磨!
この商品は売却済みです。
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