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１００万年前の世界を包み込んだマダガスカル産のコーパル（Copal）。羽虫、クモ・・・数え切れないほど夥しい数の虫が内包されています/新生代第三紀（6600万--260万年前）化石セブンスマホ専用サイト

こちらはマダガスカル産のコーパルです。コーパルとは古代の針葉樹の樹脂が化石化したものです。琥珀との違いは、その年代。コーパルは比較的若い時代の樹脂に起源があるとされています。こちらのコーパルの起源はおよそ１００万年前と推定されています。その中に含まれる虫たちもその年代のものと考えられます。

コーパルは琥珀よりも透明度が高い傾向にあり、内部に虫が内包されている場合、視認がしやすい特徴があります。ご覧のように後方よりライトをあてると虫や植物片がシルエットとなって浮かび上がってきます。

このようにバックライトを当てなくても透き通っています。相当透明度が高い証拠です。

肉眼で近づいてみるとご覧のように様々な虫が見えます。黒く点々に見えるのは虫や植物片たち。５０は下りません。ぜひルーペで覗いてみてくださいね。

しかし、ぜひルーペを片手にご覧ください。肉眼で見るのとは違った世界が広がっています。１００万年前の世界が眼前に現れると言っても大げさではありません。

光を側面からあてると内部から光が漏れるかのように煌々と輝きを放ちます。

コーパルは琥珀と比較すると、やや柔らかいとされますが、手から伝わる感触でははっきりと分かりません。年代で判断するのが賢明です。

高倍率のルーペでのぞいてみました。すると翅脈や足など極めて保存状態の良い虫が内包されていることが分かります。針葉樹の樹脂はもとは樹液です。樹影は虫たちにとって魅力的な液体のようで、虫たちは多数群がります。粘着性の高い樹液に足を取られそのまま化石になるケースがあります。こちらはその好例と言えるでしょう。