こちらはバルト海産の琥珀です。内部にヒメガガンボという羽虫を含んでいます。
ヒメガガンボ科の虫は体が細長く、足が異様なほど長いのが特徴。ヒメガガンボは蚊を一回り大きくしたような風貌ですが、吸血はしません。
この繊細なモデル体型のせいか、琥珀の内部で足などが外れてしまうことが多い虫でもあります。
こちらの標本はガガンボは足や触角などが体についたまま、とても良い保存状態を維持しています。
ヒメガガンボをアップで撮影。
肉眼で見ると、このような感じ。
20倍以上の高倍率のルーペでのぞくと、驚きの世界が広がっています。バルト海産の琥珀は、およそ4000万年前から3000万年前の針葉樹の樹液に起源を持っています。その樹液に群がった虫を取り込んで化石化することがありますが、こちらはその好例です。ヒメガガンボ科の虫が含まれるバルト海産琥珀はレアです。
琥珀に守られることで、ほぼ完全な状態で現世までたどり着きました。ぜひルーペで御覧ください。
100円玉との比較。後方よりライトをあてると、虫がシルエットとして浮かび上がります。
価格:
商品ID:ot2640
時代:新生代第三紀(6600万--260万年前)
産地:Baltic Sea
サイズ:1.8cm×0.9cm×厚0.5cm
商品説明:透明度の高い基質に浮かび上がるヒメガガンボ科の虫のシルエット!バルト海産虫入り琥珀(Amber)
この商品は売却済みです。
このウィンドウを閉じる