こちらはおよそ1億2千万年前(白亜紀初期)に生息していた淡水性の水生爬虫類である、ヒファロサウルスの化石です。国内コレクターが数十年前より保存してきた希少なオールドコレクションです。
ヒファロサウルスは中国熱河層群で採集される水中で生息するトカゲで、一属二種が確認されています。こちらはリンギュアネンシス(H.lingyuanensis)です。ヒファロサウルスはご覧のように非常に長い首と尾を持っていました。それに対して比較的短い四肢を持ち、一見すると非常に小型の首長竜のように見えますが、両者に関係はありません。
頭部をアップで撮影。主に魚類や節足動物などの小さな獲物を捕食していたと考えられています。同じく熱河層群で採集されるリコプテラといっしょに見つかることもあるため、素早く動く魚を積極的に捕食できた可能性があります。
非常に長い首。
立派な肋骨が作る樽のような胴体。背骨は比較的固く、見た目ほど柔軟性は無かったという説もあります。
長い尾をうまくつかって水中で推進力を得ていたと考えられています。
長い尾。尾の上側と下側に小さなヒレのような皮膚からできた軟組織があった可能性が示唆されています。水中を泳ぐ上で重要な機能を果たしていたのかもしれません。
頭部、長い首、長い胴体、短い四肢、長い尾など、ほとんどの部位が保存された上質の化石です。
こちらは裏面です。酸化鉄と思しき赤い色。
かなり薄めの標本です。
母岩含め10センチほど。
100円玉との比較。希少なヒファロサウルスのオールドコレクションです。
価格:
商品ID:ot2555
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:中国、遼寧省
サイズ:本体幅4.3cm×3.3cm(先端からカーブに沿って23.8cm) 母岩含め全体10.1cm×7.9cm×厚0.4cm
商品説明:レア、数十年もののオールドコレクション!白亜紀の淡水を泳いでいたミニドラゴン、ヒファロサウルス(Hyphalosaurus lingyuanensis)の全身化石
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