こちらは超大判のパラサイト隕石です。なんと162グラム。パラサイト隕石としては信じられないくらい大きい標本の一つ。10グラムを超えれば、「比較的大きい」と評されることを考えれば、いかに大判であるかお分かりいただけることでしょう。
パラサイト隕石をこのように手で支える姿。違和感しかない。そして、黄色に輝くカンラン石の美しさ。これぞ世界で一番美しい隕石と評される、パラサイト隕石のあるべき姿。後方よりライトをあてると、透明度の高いカンラン石が高校と輝き出します。
太陽光にあてると、更に美しく、発火したかのようです。
パラサイト隕石は、石鉄隕石に分類される隕石で、地球上では最も見つかりにくい隕石の一つ。文字通り、金属と石がほぼ半々に混じり合って固化しているのが特徴です。写真のシルバーの部分が鉄とニッケルの合金で、その間を埋めるように配置されているブラウン、イエローの部分がカンラン石です。
石鉄隕石は、比較的大きな天体(星)のマントルと中心核の境界付近にあったものと考えられています。ゆえに石の部分と鉄の部分が共存していると考えられるのです。マントルからはカンラン石が中心核からは鉄が供給されたものと考えられます。恐竜ファンや化石ファンとっても隕石は縁遠い存在ではありません。6600万年前にユカタン半島に落下した恐竜を絶滅においやったあの巨大隕石はおよそ1億6000万年前に火星と木星の間にある小惑星ベルトから発せられたと考えられています。そう考えると、恐竜が絶滅する1億年も前に、その運命は決まっていたということになります。この隕石が未来のオーナーの手に届くのも運命で決まっているのかもしれません。
石鉄隕石のコレクションとしての価値は、このカンラン石の美しさにあります。大気圏突入時のダメージや落下後の経年期間、風化の進行度などで、カンラン石の傷みが変わります。ご覧のようにこちらの個体のカンラン石は非常にフレッシュで、透明度も抜群。後方より光を通すと煌々と輝きだします。
かなりの広範囲のカンラン石が輝く、非常に高品位の標本。
後方のライトを点灯せずに撮影。
およそ3ミリの厚さ。表面は鉄とニッケルの部分が錆びないように、コーティング処理が施されています(この処理が施されていない標本についてはコレクターがシリコンスプレーなどで定期的にメンテナンスする必要がありました)。
ライトをあてると激変する姿。カンラン石の保存状態が極めて良好で、ライトイエローを呈します。サイズ、保存状態を兼ね備えた、非常に希少なパラサイト隕石です。
価格:
商品ID:ot2448
時代:Unknown
産地:Republic of Kenya
サイズ:本体18.2cm×11.7cm×厚0.3cm 162g
商品説明:宇宙からの贈り物、悠久の時と空間を経てあなたの手元に届く・・・。驚くべくサイズと保存状態を示す、ケニヤ産極めて上質なパラサイト隕石(本体防錆処理済み)
この商品は売却済みです。
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