こちらは砂漠のバラという異名を持つ、鉱物、ジプサムです。和名は石膏(せっこう)。英名のジプサム(gypsum)はチョーク、漆喰(しっくい)、セメントなどを意味するギリシャ語、gypsosから来ています。古代ローマ人はジプサムを300度まで加熱し水を加えて固めると漆喰ができることを早くから知っており、建材として利用してきたそうです。
ジプサムはしばしばよく発達した結晶を作ります。こちらの標本はその好例で平板状によく発達しています。その外観がバラの花に似ていることから、「砂漠のバラ」という素敵な二つ名を持っています。
石膏は海水の蒸発によって大規模に生成されることがあるため、砂漠のバラの存在はその地域が以前、海水面の下にあった可能性を示唆しています。石膏は非常に溶解度が低い(溶けにくい)ため、海水面の後退が始まると、最初に沈殿を始めます。沈殿し固形化すると、風化作用などで砂丘を形成し、このような特徴的な結晶を形成することがあるのです。
バラの花のような結晶。
100円玉との比較。見事な結晶を形成した石膏です。石膏のなかで、バラの花に似たものを「砂漠のバラ」と言います。
価格:
商品ID:ot2417
時代:Unknown
産地:Morocco
サイズ:13.8cm×8.8cm×8.5cm 545g
商品説明:500グラムオーバー、大きな花弁状の結晶に成長したジプサム、その名は砂漠のバラ(Desert Rose)
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