こちらは主に古生代に繁栄した頭足類の一つ、オルソセラスの殻の化石です。
頭足類は古くは古生代カンブリア紀から現世まで棲息している、最も歴史の長い生物グループの一つです。古くは、カンブリア紀に現れたエレスメセラス、エンドセラス、そしては、今回のオルソセラスをはじめとして、現世では、イカやタコなどが含まれています。
現世の頭足類のイカやタコなどと異なり、古代の頭足類の仲間の多くは固い殻を持っていました。オルソセラスはアンモナイトなどと異なりほぼ真っ直ぐな殻を持っていました。
頭足類の系譜を知るにはぜひコラム「かたちから学ぶアンモナイトの仲間たち」を御覧ください。、
非常にシンプルな縫合線が見られます。縫合線とは、内部の骨格が露出した部分です。
裏面は平らにカットされています。
オルソセラスは、古い頭足類の一つと申しましたが、非常に棲息していた期間が長い生物でもあります。古くはオルドビス紀から、中生代三畳紀まで棲息していました。頭足類のなかで、オウムガイと並び、長い期間、時代に適応していた生物でした。ちなみにオウムガイは古生代デボン紀にあらわれ、現世もなお、存在しています。
100円玉との比較。
価格:
商品ID:ot2392
時代:古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前)
産地:Morocco
サイズ:6.7cm×4cm×厚1.4cm
商品説明:最も息の長い頭足類の一つ、まっすぐな殻を持つ頭足類の仲間、オルソセラス(Orthoceras)の化石
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