こちらは直角貝の名前で知られるオルソセラスという頭足類です。その名の通り、直線的な殻を持っていました。殻の外側には軟体部が収まっていました。中生代に入って現れる平巻き型の頭足類、アンモナイトの古い祖先と考えられています。
古生代にはまだ頭足類の天敵が少なく、形もシンプルでした。縫合線も極めてシンプルで、曲線で区切られているのみでした。この化石からもそれがよく分かります。
頭足類の殻の内部は複数の小部屋に分かれていました。それぞれが独立していて、連室細管という細い管を通じてつながっていました。連室細管は空気や海水を流出入させる役割があったと考えられています。それにより、浮力をコントロールしていたと言われています。
こちらの化石は表面が磨かれた、いわゆるカボションとなっています。
裏面はラフにカットされています。
100円玉との比較。まだ大地に恐竜が闊歩する前の時代の海中に棲息していた、直線的な殻を持つ頭足類の仲間、オルソセラスの化石です。
価格:
商品ID:ot2355
時代:古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前)
産地:Morocco
サイズ:本体7.4cm 母岩含め全体8.7cm×3.4cm×厚1.8cm
商品説明:まだ大地に恐竜が闊歩する前の時代の海中に棲息していた、直線的な殻を持つ頭足類の仲間、オルソセラス(Orthoceras)の化石
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