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キングコレクション！あのメッセルピット産のカエルの博物館級化石！入手困難なオールドコレクション。レントゲン写真付き。/新生代第三紀（6600万--260万年前）化石セブンスマホ専用サイト

もはや入手は困難。希少性はマックス！博物館級と申し上げても誰も驚かない。こちらはドイツ・メッセルピット産の、カエルの化石です。この凄まじい保存状態を御覧ください！さすが、メッセルピット産と唸るほかない、驚くべき、極めて良好な状態です。

本体直線計測でもなんと１７センチもある、大きなカエル。このカエルが採集されたメッセルピットについて簡単にご紹介しましょう。メッセル･ピットはおよそ５０００万年前の生物の化石を産することで知られています。５０００万年前といえば哺乳類が大繁栄を迎える少し前の時代です。６５００万年前に白亜紀、すなわち中生代が終了し、陸上においては恐竜、海中においては海生爬虫類が絶滅しました。その後哺乳類と鳥類が、恐竜と翼竜に替わって、その地位を占めました。始新世の中頃（およそ４０００万年前頃）には、現世の哺乳類の多くの目（もく、大まかなグループのこと）が出現しています。その時期には、まだ北米とヨーロッパは陸橋によってつながっていました。そんな中で、現在のドイツにあるグルーベ・メッセルは、当時、湖水群の一角にあったことが分かっています。メッセル・ピットでは哺乳類を中心に多数の化石が採集されています。その保存状態は驚くほど良好です。

こちらはカエルの頭部。腕を前方で畳んでいることがよくわかります。

こちらの化石は特別なものです。メッセルピットが１９９５年１２月９日に世界遺産に登録され、もう新たに化石を入手することができない、というこの上ない希少性を持っていることに加えて、こちらは弊社が独自に公的な専門機関にて、レントゲン撮影を行い、本体部と母岩の輪郭をご確認いただける書類をお付けします。メッセルピット産の化石は、通常の産地とは異なり、独特の保存方法が用いられたものが多数存在します。その方法は後述しますが、その保存方法ゆえ、化石の骨部分以外は樹脂で固められることになります。それゆえ、その境界線を確かめてみたい、という好奇心もあり、弊社で公的機関にて、レントゲン撮影を行うに至りました。メッセルピット産の化石の保存方法は、それだけで一つのトピックになるくらい、苦労を重ねて開発されたものです。よくも見事に骨部分だけを取り出すことができたな、と感動すら覚えるはずです。

保存方法については、ご存知の方も少なからずいらっしゃると思いますが、簡単にご紹介いたします。メッセルピットは、石油成分が含まれた独特の岩質、いわゆる瀝青であることから、採集後、適切に保存しなければ、収縮して破損してしまうと言われています。ペラペラの頁岩のような特徴も備わっていて、採集者にとっては相当な難敵であったことでしょう。それゆえ、ピットからの持ち出しには、苦労があったようです。そこで、当時の採集者たちは知恵を絞り、一つの方法を編み出します。化石が発見されたら周囲を樹脂でしっかりと固めたあと、それを裏返し、化石本体の以外の母岩を少しずつ除去していくのです。この方法だと最終的に、化石本体の部分以外は樹脂として残ることになります。樹脂で固めることで、瀝青質の石の収縮を防ぎ、骨部分が歪んだり、破損したりするのを防ぐことができます。

こちらは股関節と足の部分。カエル独特の太くて長い大腿骨。

メッセルピット産の化石は瀝青質で取り出しに苦労することは前述のとおりですが、メリットもあります。空気を通しにくく、酸化しにくいため、化石の保存状態そのものは極めて良好で、他産地では見られない上質の化石が採集されるという点です。

先程も申しましたが、メッセルピット産の化石は、同産地から、現在では新たに掘り出されることはありません。こちらは、採集が可能だった１９７０年代に掘り出された、非常に希少なオールドコレクションです。世界的に見ても、その希少性は霞むことはありません。

骨以外の部分は樹脂で固められています。

厚みはおよそ５ミリですが、上述の理由により、非常にしっかりしています。通常の扱いで傷むことはありませんので、ご安心ください。

骨１本１本の保存状態にご注目ください。前腕の２本、尺骨と橈骨もはっきりと確認できます。メッセルピット産の化石の保存状態の素晴らしさについては、様々なところで言われていますが、とくに、軟組織も保存されている点を強調しておきたいと思います。こちらの化石についても、骨の周辺の細かい組織が保存されていることが分かります。