こちらは、マンモスの臼歯の化石です。珍しいリトアニア産。
マンモスというと、毛むくじゃらの姿を想像するでしょうか。実は少なくとも、マンモスの名を冠する生物は一種類ではありません。たとえば、草原に棲息していたステップマンモスや北米に棲息していた巨大な、帝王マンモスなども存在します。ちなみに、こちらは、イメージ通りの、毛むくじゃらのマンモスであるウーリーマンモスの歯化石です。
マンモスの臼歯は噛み合わせる部分が洗濯板に例えられるように、フラットになっています。硬い植物を上下からすりつぶして食べていたと考えられています。マンモスの歯は恐竜のそれとは異なり、決められた数の臼歯を使い終わると、それ以上生えてきませんでした。巨大な体躯を維持するためには、たくさんの草木を食べ続ける必要があり、歯医者のいないマンモスにとって、歯を失うことは、生存競争に負けることを意味していました。
ウーリーマンモスは先史時代のヒトと直接関わっていたことでも知られています。驚くべきことに、セントポール島やランゲル島では、陸から離れていたため、外部の影響が緩やかで、およそ5千年前まで棲息していたことが分かっています。5千万年前ではなく、5000年前です。地球史のスケールでいえば、「ついさっき」と表現しても良いくらいでしょう。
長いところで23センチ、2キロを超える非常に立派な臼歯の化石です。多数の歯根が保存され、全形が保存されています。
こちらは根本から撮影。マンモスの歯化石は後方から前方に徐々に押し出されていき、使用減りが相当程度進行すると、そのまま押し出されます。ベルトコンベア方式と言われます。
歯茎に埋まっていた歯根。
極めて保存状態の良い標本です。マンモスの歯化石は他の化石と比べると年代が若いので、生々しく、有機的な味わいを持つものが多いです。
およそ23センチ。
100円玉との比較。パーフェクトと言って良い、極めて上質なウーリーマンモスの臼歯の化石です。
価格:
商品ID:ot2329
時代:新生代第四紀(260万年前 -- 現在)
産地:Lithuania
サイズ:23cm×12.3cm×厚6.3cm 2075g
商品説明:パーフェクト!珍しい産地、リトアニア産のケナガマンモス(Mammuthus primigenius)の巨大な臼歯の化石。新生代第四紀更新世。
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