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まさに「称賛」すべき美しきパラサイト隕石、米国カンザス州産のアドミア(Admire)。明治14年に初めて落下が確認/新生代第四紀(260万年前 -- 現在) 化石セブンスマホ専用サイト


こちらは米国カンザス州産のパラサイト隕石、「アドミア」です。鉄ニッケルとかんらん石がほぼ半々で構成されている隕石を石鉄隕石と言います。その中の一分類として、コレクターに大変人気のある隕石がパラサイトです。パラサイトは世界のいくつかの地域で発見、採集されていますが、こちらは前述のように米国カンザス州で見つけられたものです。「アドミア(Admire)」という正式名称が付けられています。アドマイアと呼ぶべきかもしれませんが、一般にアドミアで通っているため、アドミアで統一します。


アドミアは西暦1881年に発見されました。1881年といえば明治14年、日本では文明開化の音がしていた頃です。隕石のプロフィールを解説する際、間違えやすいのが、FallとFoundの違いです。Fallは落下年といって、隕石が落ちてきた年のことで、Foundは発見された年のことです。かの有名な、2013年にロシアのチェリャビンスク州に落下した隕石を例に取ると、Fallが2013,Foundも2013となります。こちらのアドミアは、Foundが1881で、FallはUnknownとなります。つまり、発見したのは1881年だけれども、いつ落下したのかは不明ということ。このFall、Unknownとなる隕石は少なくありません。何万年、あるいははるか昔に落下して、移動手段の発達により、自然の奥深くで数百年前に発見されたというケースは非常に多いです。


パラサイト隕石は世界のいくつかの地域で発見されていますが、その成分は同じであっても、作り出された模様は異なります。アドミアは比較的傷みが多いパラサイトですが、その中でも、この標本の保存状態は上々です。ご覧のように、後方よりライトを照射すると、かんらん石が美しく黄を呈します。


こちらの個体はかなりかんらん石の占める割合が大きいタイプ。


写真の個体、やや右上に入るシルバーの部分は鉄とニッケルの合金です。パラサイト隕石が分類される石鉄隕石は、火星と木星の間に存在する小惑星ベルトに存在していた天体のマントルと核の境界部分に存在していたと見られています。核が鉄とニッケルを供給し、マントルが珪酸塩鉱物であるかんらん石の原料を供給したと考えられているのです。一度、高温になり混ざりあった両者ですが、急速に冷却される中で、融点が異なるため、独特のテクスチュアを形成しました。その模様こそが世界で最も美しい隕石と評されるパラサイト隕石の成り立ちなのです。


非常に大きな結晶に成長したかんらん石。アドミア隕石としては素晴らしい保存状態です。


長辺の長さが32ミリ。


太陽光にかざして撮影。大きなかんらん石が鎮座した美しい標本です。


後ろから光を当てるとかんらん石が輝きます。100円玉を大きく上回るサイズ。米国カンザス州で発見されたパラサイト隕石、「アドミア」です。称賛を意味する名前を頂いた、美しきパラサイト隕石。他産地のパラサイトを所有しているオーナーの方にもおすすめできる、珍しい逸品です。

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価格

商品ID:ot2316

時代:新生代第四紀(260万年前 -- 現在)

産地:Lyon County, Kansas, U.S.A.

サイズ:本体3.3cm×2.1cm×厚0.2cm 6g

商品説明:専用ケースと一緒にお届けします。

この商品は売却済みです。

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