一部の人と私だけが喜ぶマニアックシリーズ、今日もいきます。こちらは謎が多すぎる生物、ヒオリテスの化石です。この古生代カンブリア紀に棲息していた奇妙な生物については、未だにほとんど知られていることはありません。三角形の硬い殻のようなものに、おそらくは軟体部が収まっていたのだろうと推察はされていますが、それさえも謎なのです。
分かっているのは、海底にいてプランクトンを濾して食べていたか、あるいは水を濾過して栄養素とっていたか、いずれかだろう、ということです。
化石としてはほとんど残らないのですが、実はこの硬そうな殻の左右に伸びた枝のような部分があるのですが、その用途も謎なのです。遊泳用の腕の役割だったという説もありますが、あまりにも繊細なので、おそらく感覚器の一種だったのだろうと考えられています。
この三角形の部分はかなりの強度があったようで、まれに化石として保存されます。
こちらは生物らしい生物が棲息していた時代としては最も古い古生代カンブリア紀の化石です。最古の生物の一つと言って良いでしょう。地球は誕生以来、長らく生物らしい生物が誕生しませんでしたが、古生代カンブリア紀に、一気に大量の種類の生物が誕生します。これをカンブリア爆発といいます。カンブリア爆発によって誕生した生物の多くは、現世の生物とは似ても似つかぬ奇々怪々な異形の生物ばかり。それゆえ、私達の興味を引き続けています。
中央にはっきりと残るヒオリテスの化石。
およそ2センチ。
母岩の厚みも2センチほどあり。十分な強度あり。側部には印象的な模様あり。
ヒオリテスの三角部分がはっきりと保存された化石です。
調べれば調べるほど謎が深まる、ミステリアスな生物、ヒオリテスの化石です。
価格:
商品ID:ot2282
時代:古生代カンブリア紀(5億4200万 -- 5億500万年前)
産地:France
サイズ:本体直線距離2cm 母岩含め全体6.2cm×5.5cm×厚1.9cm
商品説明:最古の生物の一つ、カンブリア爆発によって生まれた謎多き生物、ヒオリテス(Hyolitha)の上質化石Coulouma Hérault, France
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