こちらは希少なビルマ琥珀です。バーマイト、あるいはブルマイトと呼ばれるビルマの琥珀は、やや黄色がかった色をしていて、しばしば植物片や昆虫を内包しています。こちらの標本にも、シダ類と思しき植物の葉が保存されています。
20世紀のはじめ、ビルマ(現ミャンマー)の北部の探鉱で発見され、当時は、漸新世(ぜんしんせい、およそ3400万年前から2300万年前)の化石だと思われていましたが、最近のロンドン自然史博物館の標本を調べ直した結果、およそ1億年前の化石であることが判明したのです。1億年前といえば大地を恐竜が闊歩していた白亜紀という時代で、琥珀の内部に含まれている植物片もその時代のものになります。
ビルマ琥珀は、他産地の琥珀と比べても、かなり古い部類です。有名どころの年代を紹介すると、ドミニカ産はおよそ3000万年前、バルト海産はおよそ4000万年前になります。ビルマ琥珀より古いのは、レバノン産やワイト島(イギリス)産等です。1億年前の地球については、コラム「地球のタイムスケール」を参考にしてください。100のところが1億年前になります。
透明度が高く、内包物のシルエットをはっきりと捉えることが可能です。
およそ2センチ前後です。内包物をよく見るにはルーペが必要です。
後方よりライトを当てると、ご覧のように内包物がシルエットとして浮かび上がります。植物片が透明度に応じて透けていることが分かります。いかに上質の保存状態を維持しているかお分かりいただけることでしょう。
100円玉とほぼ同じ長さです。
価格:
商品ID:ot2215
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Myanmar
サイズ:2.1cm×1.2cm×厚0.5cm
商品説明:1億年前の恐竜時代の植物が内包されたアンバー、ビルマ琥珀(Amber)
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