こちらは、古代のノコギリエイ、オンコプリステス(Onchopristis sp.)の歯化石です。ノコギリエイとは魚類エイの仲間で、吻部(ふんぶ、口先のこと)にチェーンソーのような部位を備えた、一風変わった生物です。現世にも生き残りが棲息しているため、「生きた化石」として知られています。
冒頭で歯化石と申しましたが、正確には吻部の一部が硬質化したもので歯ではないのです。しかし、この部分を振り回し獲物を気絶させた上で捕食することから、便宜上、歯と捉えることもできようかと思いますので、歯化石として進めていきます。
先端には返しのような部位があり、獲物を引っ掛けることができました。一度引っ掛けた獲物(主に魚)を逃さないような效果もあったと思われます。
こちらはチェーンソーのごとき部位に接していた、いわば歯根のような存在。
根本は長方形をしています。オンコプリステスは白亜紀の北アフリカに棲息していました。あのスピノサウルスに捕食されるイラストをご覧になった向きもおいででしょう。オンコプリステスは成長すると8メートルにもなったとされています。スピノサウルスといえど、幼体しか狙わなかったのではないでしょうか。
100円玉との比較。古代のノコギリエイ、オンコプリステスの状態の良い歯化石(分部の先が硬質化したもの)です。獲物を引っ掛ける返しも保存されています。
価格:
商品ID:ot2135
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Kem Kem basin, Morocco
サイズ:6.4cm×2.9cm×厚1.4cm
商品説明:古代のノコギリエイ、オンコプリステス(Onchopristis)の状態の良い歯化石(分部の先が硬質化したもの)。獲物を引っ掛ける返しも保存
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