およそ2億5千万年前の樹木の幹が貴石へと変貌。シリカ化が深く進行した見事な珪化木です。
直径最大部26センチオーバーというラージサイズ。2キロ近い重量が手のひらに伝わってきます。
珪化木とは、樹木が化石になったものを指しますが、コレクションとしての価値は、シリカ化の進行の程度に掛かっています。珪化木と名がつくものでも、そのほとんどが一部がシリカ化したもの。こちらの標本のように幹のフォルムを残しつつも、ほとんどがジャスパーへと変貌した個体は非常に希少です。
酸化鉄や水酸化鉄が含まれ、深紅を呈します。レッドジャスパーです。
ジャスパー化とは基本的にはメノウ化やカルセドニー化と同じ意味ですが、より様々な鉱物を含んでいるものを一般にジャスパーという場合が多いです。
2億5千万年前といえば、恐竜時代に突入する全時代。マダガスカルにはナンヨウスギを含め多くの木々が生え森林を形成していました。こちらはそのナンヨウスギの幹の化石と考えられます。ナンヨウスギはマツの仲間です。
木目がよく分かる標本です。ナンヨウスギは現在も生えており、木目が美しいため建材として利用されています。
樹皮がそのまま化石化しています。単なるジャスパーでは味わえない大きな特典です。もちろん完全にシリカ化が進んでいるため、非常に硬い石の感触です。
2億5千万年前のナンヨウスギの樹皮がそのまま保存されています。ロマンあふれる逸品です。
この化石のハイライトの一つ。酸化鉄あるいは水酸化鉄の混入により深紅を呈しています。血のような赤で迫力があります。
年輪がよく分かる部分。直径最大部26センチもある樹木です。堂々とした存在感のある木だったに違いありません。
クラックに酸化鉄を含む水溶液が絶えず流入し徐々に置換が進んでいったのでしょう。濃い赤はまるで毛細血管のようです。
こちらは裏面。鏡面仕上げが施されていません。
もう一度ご覧いただきましょう。吸い込まれそうな深く濃い赤。
100円玉との比較。いかがでしょう、この堂々とした佇まい。この迫力はサイズから来るものだけではありません。浮ついていない深紅が存在感を確かなものにしています。
価格:
商品ID:ot1802
時代:中生代三畳紀(2億5100万 -- 1億9500万年前)
産地:Madagascar
サイズ:26.2cm×20.5cm×1.8cm 1970g
商品説明:血液が循環しているような深紅を呈する26センチの巨大珪化木!完全に貴石(ジャスパー)化しています。
この商品は売却済みです。
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