こちらはゴキブリと思しき虫が内包されたミャンマー産の琥珀です。通称、ビルマ琥珀です(現ミャンマーの国名は1989年までビルマ連邦でした)。
はっきりとゴキブリと思しき虫が内包されていることが分かります。琥珀の大きさは縦3センチ程度。
シルエットが美しい・・・。
この琥珀はバックライトを照射しないとかなり暗めではありますが、白亜紀の琥珀であることを考えれば当然のこと。十分透明度が高い標本と言えます。琥珀は一般に時代が古いほど透明度が失われる傾向にあります。
ビルマ琥珀はこれまで世界的にはあまり名が知られていなかったと言って良いでしょう。直近20年ほどで研究が進み、この琥珀は恐竜時代、すなわち中生代白亜紀の標本であることが明らかにされました。これは驚くべきことです。世界各地の琥珀産地を見回しても多くは新生代(中生代のあと)の地層です。
ビルマ産琥珀の研究が進んだのは近年ですが、採集自体は中国の漢王朝の時代から続いており、宝飾品としての利用の歴史は大変長いものがあります。
ビルマ琥珀は生産量が少ないため希少とされ今後も大規模な採集が今の所、見込まれていません。
余談ですが、このビルマ琥珀は長らく中国人の手によって採集されてきました。採集地域は虎が出没するため、虎の字が含まれる”琥珀”という文字が生まれた、という説があります。
100円玉との比較。3センチを超える立派なビルマ琥珀です。ゴキブリと思しき虫を見るときはバックライトを照射してください。
価格:
商品ID:ot1775
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Myanmar
サイズ:3cm×1.5cm×0.7cm
商品説明:希少な恐竜時代のビルマ琥珀!ゴキブリと思しき虫が内包されています。
この商品は売却済みです。
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