こちらは米国ワイオミング州グリーンリバー層産の古代魚、ナイティア(Knightia)です。ナイティアは新生代の一時期、アジアと北米の淡水に棲息していました。現世の魚類とさほど変わらない姿をしていました。
およそ左右18センチほど母岩に3匹のナイティアが居ます。
ヒレはペイントと思われますが、総じてナチュラルです。ナイティアに限らずグリーンリバー層産の魚化石は輪郭を出すために茶色にコーティングされているものが多いです。
ご覧の通り、ナイティアはさほど大きな魚ではありません。種によって多少サイズに違いが見られるものの、大きくとも10センチ前後のものが大半です。※ナイティアには現在8種が所属しています。
ナイティアは当時の淡水湖の食物連鎖のなかでは比較的下位に位置していたと考えられています。ディプロミストゥスなどのミドルサイズの肉食魚によって捕食されていたようです。ディプロミストゥスの化石の胃の位置からナイティアの化石が発見されています。
こちらの個体は口を開いているようですね。ナイティアは主に藻(も)を食べていたようです。一部の種では鋭い歯を持ち肉食だった可能性が示唆されています。
アバラ骨などしっかり残されています。
ヒレはペイントと思われます。
母岩は石灰岩で非常に決めが細かく美しいです。
グリーンリバー層には世界最大のオイルシェール鉱床が存在することでも注目が高まっています。むしろそちらのほうが一般には知られています。ただし、採掘コストが高く、アクティブな鉱床ではないようです。これから採掘技術が向上すれば、本格的に回収が始まることでしょう。その際には新たな化石床が発見されるといいですね。
およそ18センチの母岩に美しいナイティアが3匹。幸運にも、それぞれの個体の母岩のバランスが取れています。
100円玉との比較。美しい石灰岩の3匹のナイティアがバランスよく浮かんだマルチプレート標本です。
価格:
商品ID:ot1695
時代:新生代第三紀(6600万--260万年前)
産地:Wyoming, U.S.A.
サイズ:本体直線距離6.8cm 5.8cm 3.8cm / 母岩含め全体18.2cm×12.7cm×厚0.8cm
商品説明:
この商品は売却済みです。
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