こちらはボリビア産の鉱物、アメトリン(Ametrine)です。アメトリンとはアメシスト(Amethyst)とシトリン(Citrine)の中間的な鉱物です。
紫を呈する箇所はアメシストで、内部に黄色を呈する部分が見えるかと思いますが、そちらがシトリンです。いずれも石英結晶の亜種で、アメシストは紫に光る石英結晶で、シトリンは黄に光る石英の結晶ということができます。たんに紫水晶、黄水晶と呼ぶ場合もあります。
同じ石英の結晶のため、自然界では混合して見つかることがあります。それをアメトリンと呼んでいるのです。
水晶結晶ほどバリエーションが豊かな鉱物はないでしょう。組成から言えば石英結晶で括ることができますが、人の目に映る印象は全く異なります。
アメトリンはたいてい紫が優勢です。紫の法が目立つ色である上に、シトリンの分量が少ないことが多いです。
時折顔を覗かせるシトリンが味わい深く、同じアメトリンでは印象が異なります。アメトリンの個性はシトリンにあると言っても良いかもしれません。
この標本はシトリンが内部包まれるように保存されています。
角度を変えてみていくと、ぱっとシトリンが顔を覗かせる点が面白い。
宝石として認知されているアメシストとシトリンが混在した天然の標本です。天然ならではの複雑な味わい。
100円玉との比較。中央にシトリンが浮かぶカット。
価格:
商品ID:ot1664
時代:Unknown
産地:Bolivia
サイズ:5.7cm×2.2cm×1.8cm
商品説明:宝石として認知されているアメシストとシトリンが混在した天然のアメトリン(Ametrine)。天然ならではの複雑な味わい。
この商品は売却済みです。
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