マダガスカル産の珪化木をご紹介しましょう。オレンジに染まった面白い標本です。
マダガスカル産の珪化木の多くは中生代三畳紀の地層から採集されたものです。あまり知られていないことですが、珪化木の多くは色味が薄く黒っぽいものばかりです。樹木が堆積するとその多くは炭化して黒っぽくになります。一部はシリカ化が進み、珪化木へと変貌しますが、その中でこのように美しい色を呈するものはわずかです。
シリカ化が進むだけでは色が入りません。鉄などの異質成分が適度に含まれると、美しい色の付いた珪化木へと変貌します。
よく珪化木なのか炭なのか区別がつかない標本があります。むしろ、そのタイプの標本が最も多いかも知れません。堆積の段階で木の細胞が炭化してしまうと、そのような半人前の標本になってしまいます。
ただ、石炭は化石燃料として貢献しますので、半人前は言い過ぎでしょうか。
こちらの標本はオレンジだけでなく、赤、朱、紫など様々な色を呈します。
酸化鉄が豊富な箇所はこのように濃い赤に染まります。
マダガスカル産の珪化木の多くは針葉樹や木生シダが起源とされています。特にモンキーパズル(正式名はアラウカリア・アラウカナ)と呼ばれる樹木が多いとされています。明確な年輪を確認しづらいのが特徴で、中心に同心円状の模様を持っています。
100円玉との比較。オレンジに染まった面白い珪化木です。
価格:
商品ID:ot1649
時代:中生代三畳紀(2億5100万 -- 1億9500万年前)
産地:Madagascar
サイズ:7.6cm×6.7cm×厚1.4cm
商品説明:オレンジに染まった変わり種!両面ポリッシュの木化石。マダガスカル産の高品位珪化木(針葉樹に起源を持つ)。
この商品は売却済みです。
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