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植物なのか?動物なのか?イングランド産ジュラ紀の生物、ソレノポラ(Solenopora jurassica)の磨き化石/中生代ジュラ紀(1億9500万 -- 1億3500万年前) 化石セブンスマホ専用サイト


こちらは、イングランド南西部グロスタシャーのジュラ紀の地層で採集された絶滅古代生物、ソレノポラ(Solenopora)です。


ソレノポラは分類の難しい生物です。伝統的に紅藻類(こうそうるい)として分類されてきた歴史があります。紅藻とは文字通り海に漂う藻(そう)の一種で赤っぽいのが特徴です。※サンゴモ目(もく)に分類されます。サンゴと藻の中間的存在という意味でしょう。その紅藻類が化石となり研磨したものがこのような標本になると考えられてきたのです。


しかしながら、ソレノポラの研究が進むにつれ、サンゴ目とは異なる生物ではないかと考えられるようになりました。サンゴモ目であれば大きな植物性のセルを持っており、葉や茎、根などは持たないとしても何らかの植物と思しき特徴を備えているはずです。加えて胞子嚢(ほうしのう)を持っていてもおかしくありません。※ 胞子嚢とはシダ類やコケ類、菌類などに見られる胞子を含んだ袋状の構造のことです。


ところがジュラ紀の地層から採集されたソレノポラにはその特徴が見られません。これは一体何を意味しているのでしょうか。それはこのソレノポラが藻ではなく藻に似た海綿動物である可能性があるというに他なりません。ところが現在でも、藻として分類されているケースが少なくなく未だ議論の最中のようです。


ソレノポラは赤っぽい色をしています。その色がヒユ科の植物であるビート(てんさい)に似ていることからBeet root stone(ビートの根のような石)という別名を持っています。※ビートは砂糖の原材料としてよく知られており、日本では北海道が一大産地となっています。


ビートの断面は輪状の模様になり、確かによく似ています。


絶滅生物の分類は非常に難解で様々な生物で割当がやり直されてきました。はたしてソレノポラの行方は・・・?


100円玉との比較。海綿動物として分類されつつあるソレノポラの化石です。

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価格

商品ID:ot1641

時代:中生代ジュラ紀(1億9500万 -- 1億3500万年前)

産地:Gloucestershire, England

サイズ:11.9cm×10cm×厚0.7cm

商品説明:植物なのか?動物なのか?イングランド産ジュラ紀の生物、ソレノポラ(Solenopora jurassica)の磨き化石

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