こちらはケナガマンモスの歯化石です。上下左右にある4本の巨大な臼歯の一つです。
マンモスの歯化石はゾウの歯化石と非常によく似た形をしています。エナメル質が露出した部分を上下から合わせることで、硬い植物をすりつぶすことができました。
写真左上のエナメル質が露出している部分が植物と接した面です。
マンモスの歯は写真右上の面が使用するたびに少しずつ減っていきます。そして、使用に耐えられなくなると、次の歯と生え変わります。その回数実に6回。最初の3回は乳歯、その後の3回は永久歯です。6回目の歯が抜け落ちると、それ以上生えてくることはありませんでした。
この歯化石が何度目の生え変わりかは不明ですが、ご覧のように、使用減りが確認できます。
こちらは裏面です。このようにエナメル質と基質が入り組んだ構造が金太郎飴のように続いているのです。
マンモスほど人類に関わりの深い古代生物もいないでしょう。400万年前頃に現れ、なんと数千年前まで棲息していたことが分かっています。数百万年の間に世界中の様々な環境に適応し、幅広い種に分化していきました。
一般にマンモスとしてイメージされる毛むくじゃらの種はMammuthus primigenius、つまりケナガマンモスです。マンモス属には14種がおり、毛が少ない種も多く存在していました。
こちらの標本の主は毛むくじゃらのマンモスであるケナガマンモスです。
マンモスは、人間とは違いたった4本の歯しかありませんでした。しかしその1本がご覧のように非常に巨大で、エナメル質が異様に発達していました。
100円玉との比較。
ケナガマンモスの歯化石として平均的なサイズです。
価格:
商品ID:ot1594
時代:新生代第四紀(260万年前 -- 現在)
産地:Netherlands
サイズ:15.4cm×12.5cm×厚6cm
商品説明:オランダ産ケナガマンモス(Mammuthus primigenius)の臼歯の化石
この商品は売却済みです。
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