こちらは恐竜の糞(ふん)の化石です。生物そのものではなくその痕跡の化石を生痕化石(せいこんかせき)です。糞の化石は、生痕化石の代表例の一つです。(その他の生痕化石の例・生物の足跡、這いずった跡など)
恐竜の糞の化石は一つのジャンルとして成立しています。実際、糞の化石ばかり集めるコレクターが存在するほどです。糞の化石のことを英語でCoprolite(コプロライト)と言います。もともとは、ギリシャ語で糞を意味するKoprosと石を意味するLithosが組み合わさった造語です。コプロ=糞、ライト=石。
コプロライトは皮のような表面組織と層のないのっぺりとした内組織が特徴です。本標本はその特徴が如実に現れています。
含まれていた内容物によって化石になるプロセスで置換される成分が異なり、色が変化したと考えられます。
米国ユタ州からはジュラ紀の恐竜のものと思われる糞の化石が多数発見されており、こちらの化石も同じ地域から採集されたものです。
普通の岩とは明らかに異なる独特の組織です。
こちらはカットされていない面。表皮のような収縮したまま固化したようなシワのある構造が特徴です。
側面は磨かれずそのままの状態で保存されています。
100円玉との比較。様々なミネラルに置換された不思議な模様を持つ恐竜のコプロライト(糞化石)です。
価格:
商品ID:ot1566
時代:中生代ジュラ紀(1億9500万 -- 1億3500万年前)
産地:Utah, U.S.A.
サイズ:9.4cm×7.3cm×厚3.8cm
商品説明:様々なミネラルに置換された、ジュラ紀の恐竜のウンチ化石、コプロライトの磨き標本。
この商品は売却済みです。
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