こちらはマダガスカル産の水生爬虫類の糞の化石です。糞の化石をコプロライトと言います。
ご覧の通り、表面のテクスチュアが広範囲にわたって保存されている高品位の化石です。
糞の化石といっても、大部分がシリカやメタルに置換されており、カッチコチです。糞の形をしていますが、感触は石そのもの。
もちろん匂いもありません。しかしなぜこんなにディティールを残したまま化石になることができたのでしょうか。糞の化石にも様々な標本がありますが、マダガスカル産の水生爬虫類の糞の化石は原型を見事に留めたものが少なくありません。
保存状態が優れている要因の一つは水中の生物の糞であるという点。水中では浮力があるため、底面が傷む可能性が小さくなります。そこが水流が穏やかな場所であればなおさらです。また、すぐに泥中に収まってしまえば、外部からの接触も最小限に抑えられ、酸化する可能性も小さくなります。そういったもろもろの条件が整うと、このような見事な保存状態のコプロライトができあがるのです。
この糞の主は大きさから考えてウミガメと推察されています。また時代はおよそ現世から5千万年前と考えられています。
表面のテクスチュアを御覧ください。それにしても驚くべき保存状態です。
長さにして10cm以上あります。ある程度サイズのある生物であることは明らかでしょう。
100円玉との比較。抜群の保存状態を誇る一級のウミガメと思われる生物のコプロライト(糞の化石)です。
価格:
商品ID:ot1436
時代:新生代(6600万年前 -- 現在)
産地:Madagascar
サイズ:10.5cm×4cm×3.7cm
商品説明:パーフェクトな保存状態!古代の水棲生物(おそらくはウミガメ)の糞化石(コプロライト)
この商品は売却済みです。
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