ドドン!と効果音が聞こえてきそうな、大きなサイズのシダ植物の葉の化石です。
ノジュールに近い産状だったと思われます。化石として残ったのは凸側。シダの輪郭はもちろん厚みや形状まで立体的に保存されている、非常に珍しい化石です。
輪郭だけ保存されている標本は少なくありませんが、このサイズで、立体的に葉の構造を見て取れるものは希少です。
背面はこのような感じです。全体的に鉄分の侵入により赤に染まっています。
それにしても、この膨らみは凄い。特筆すべきものがあります。
葉が落下して化石化したのか、それとも木全体が土中に埋もれた結果化石化したのかまでは不明ですが、多数の枝茎葉が群集しています。
よく見ると、層担っていることは解ります。何重にも折り重なって堆積したのでしょう。
こちらには一部別種の植物の葉のようなものが見られます。
古生代石炭紀は、シダ化石が地球史上、最も発展した時期です。18世紀の産業革命を支えた石炭の原料となったのは、他でもないシダ類です。現世のシダとは種類が異なり、樹高数十メートルに達した巨大な木生シダと言われるものでした。詳しくはコラム「産業革命の原動力となったのは石炭紀に大発展したあの植物」を御覧ください。
3億円前のシダの葉とは思えないほど、状態の良い標本です。
100円玉と比較。横幅22cm。
価格:
商品ID:ot1211
時代:古生代石炭紀(3億6700万 -- 2億8900万年前)
産地:Pennsylvania, U.S.A.
サイズ:母岩含め全体 幅22cm×奥行13.5cm×厚1.8cm
商品説明:クッキリ、かつ立体的!古生代石炭紀のシダ植物の化石
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