ロシア産ウーリーマンモスの臼歯の歯化石です。写真高さ30cm弱に達する巨大な標本です。
写真上の平らな部分で、草木をすり潰していました。その面を支える巨大な歯全体が保存されています。
この部分が、洗濯板に例えられるマンモスの臼歯です。上下から草木を挟み、すりつぶすことで細分化していました。この板状の部分は徐々にすり減っていきます。
マンモスにとって歯は非常に大切でした。なぜなら、我々人間と同じように永久歯は一度失われると二度と生えてこないからです。
この厚みのある部分はいわばストックです。マンモスの歯化石は上下から圧をかけながらすり減らされていくため、消耗品でした。徐々に薄くなっていき、歯根(根本の部分)まで達すると、もう噛むことができません。当然、歯の治療はできませんし、入れ歯もありません。マンモスにとって歯を失うことは、すなわち死を意味していました。
写真下のほうに、飛び出た構造がいくつかあることがお分かりでしょうか。こちらは顎の肉のなかにしっかりと埋まっていました。歯根(しこん)と言います。
一方こちらは歯冠です。直接食べ物と触れる部分です。
歯冠のアップ。歯冠は洗濯板のように凹凸があり、上下から圧をかけながら左右に擦ることで、硬い植物を切り刻むことができました。
歯冠の構造がきれいに残されています。非常に自然な味わいです。
一方こちらは歯根。顎の肉に収まっていた部分です。植物の根のように歯冠をしっかりと支えていました。
本当に植物の根のような構造をしています。
こちらは裏面です。洗濯板が削られる前のよう構造をしていることがよくわかります。
歯根の数々。
削られる前のストックを横から。
マンモスの臼歯がいかに複雑で機能的な構造をしているかお分かりいただけたでしょうか。
100円玉との比較。驚くべきサイズ、そして重量(3.7kg弱)。
大きさだけではありません。このナチュラル感あふれる味わい。自然な産状を楽しむことができます。非常に上質のウーリーマンモスの臼歯です。
価格:
商品ID:ot1111
時代:新生代第四紀(260万年前 -- 現在)
産地:Russia
サイズ:29.2cm×13.5cm×11.5cm 3695g
商品説明:上質かつ巨大!3.7kg弱!ロシア産ウーリーマンモスの美しい臼歯の化石。
この商品は売却済みです。
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