最大の肉食恐竜、スピノサウルス歯の高品位標本が登場しました。どこから見ても上質であることが伺える、見栄えのする標本です。
突き刺し歯であるスピノサウルス歯の、典型的なフォルム。
手のひらに置くとその厚みが分かります。真ん中から下、ルート部にかけて、グッと盛り上がり厚みが増しています。
完璧と言っても差し支えない、エナメル質の保存状態。
こちらが歯の中にあった、いわゆる歯根(しこん)部です。いかにもモロッコ産、赤みを帯びています。
カーブ計測で6.7センチ。
先端へ向け、シャープに反り上がります。この先で獲物を突き刺して捕らえていました。
歯表面のアップ。ここまでの状態の良い歯はなかなか見かけません。
縦に筋が入っているのが確認できます。現生のワニの歯に似ています。この縦筋構造ですが、先端から突き刺した際、溝が当たって食い込むことで、一旦捕らえた獲物が歯から滑り落ちて逃げないような構造になっています。摩擦を生じさせるための工夫なのですね。スピノサウルスは湖や川を餌場にし、主に魚類などを狙って食していました。表面にヌメリのある生き物を捕らえ易くするため、このような歯の構造になったと考えられています。
このあたりが、特に縦筋模様がよく分かりますね。触ると凹凸感があります。
一方こちらはルート部。滑らかな質感です。
ルート部断面は円形です。
兎にも角にも、形が良い歯です。凛とした表情のある、スッキリとしたフォルム。
側面。
最大個体17メートルと推定される、肉食恐竜最大のスピノサウルス。歯化石自体は比較的市場に流通していますが、これほど高品位なものはなかなか見ることがないのが実情です。
価格:
商品ID:di992
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Morocco
サイズ:ロングカーブ計測6.7cm
商品説明:高品位標本です。フォルムよし、エナメルパターンがほぼパーフェクトに保存された、スピノサウルス極上歯(Spinosaurus)。
この商品は売却済みです。
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