こちらはカーブ計測で178ミリに達する、極めて巨大なスピノサウルスの歯化石です。シックブラウンが歯冠で、より薄い部分が歯根です。歯根とは歯茎の内部に収まっていた部位のことです。
スピノサウルスはおよそ1億年前の北アフリカに棲息していた、史上まれに見る巨大な動物食恐竜で、現世のワニのように水陸両生でした。その大半を水中で過ごしていたのではないか、という説が現在では有力になりつつあります。10年以上前は陸生恐竜として描かれることが多かったのですが、近年の研究で見直されています。
スピノサウルスは主に魚を捕食していたと考えられています。白亜紀の堅い鱗を持つ魚類であっても、この歯化石であれば一突きといったところでしょうか。
スピノサウルスは背中に特徴的な帆のような部位を持っています。これは脊椎骨の棘突起が天井方向に伸びたものです。その巨体から発せられる膨大な熱量を”帆”を通して発散していたのではないか、という説があります。それほど巨大な恐竜でした。
よく北米のティラノサウルス・レックスと比較されることがありますが、体躯だけを比較すればティラノサウルスを凌ぐと思われます。歯のサイズを比較しても、スピノサウルスのそれのほうが大きいものが多い、と申しますが、頻繁に巨大サイズの歯化石が採集されます。総じて巨大な恐竜であったことは間違いないでしょう。陸生生物でこれほど大きな歯化石を有する生物は、滅多にいません。
顎の骨と接していた歯根。
歯冠の断面は円形もしくは楕円形であることが多いですが、歯根の断面はご覧のように楕円形であることも多い。
2センチ程度の同種の恐竜の歯化石と比較してみました。カーブ計測178ミリの歯化石がいかに巨大か、その常軌を逸した大きさをご理解いただけたでしょうか。大きな標本が多いスピノサウルスの歯化石といえど、これほどのものは希少です。
付属のスタンドを用いて展示してみました。威風堂々たる歯化石です。ぜひあなたのコレクションの中心に加えてください。
価格:
商品ID:di1493
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Morocco
サイズ:ロングカーブ計測17.8cm 周長10.5cm
商品説明:ロングカーブ計測178ミリという、驚くべき巨大サイズを誇る、スピノサウルス(Spinosaurus)の歯化石
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