こちらはスピノサウルスの歯化石です。スピノサウルスは今や最も有名な恐竜の一つとなりました。
一般に知名度を広めたのは、やはり平成十五年に公開された米映画、「ジュラシックパークⅢ」でしょう。ティラノサウルス・レックスを伸したシーンを思い出す人も多いのではないでしょうか。
さて、そんなスピノサウルスですが、実際には魚をメインに捕食していました。同時期、同地域には、ティラノサウルス・レックスと同等の体躯を有するカルカロドントサウルスがいましたが、彼らと争うことは殆どなかったと考えられています。同じ食物連鎖の頂点に君臨するものとして棲み分けを行っていたのでしょう。半水棲のスピノサウルスと陸棲のカルカロドントサウルスは生活圏が異なっていたと考えるのが妥当です。
スピノサウルスは今では生物としての姿が明確になりつつありますが、十数年前までは、非常に謎多き生物でした。20世紀初頭に立派な骨格が見つかりドイツの博物館に収納されていましたが、第二次世界大戦の際に空爆により破壊されてしまったのです。近年、新たな標本が相次いで見つかり、再び注目が集まっています。
こちらの標本は野太いタイプで、いかにもスピノサウルスらしい歯化石と言えるでしょう。ほぼ真っすぐですが、わずかにカーブを備えています。
黒と茶のグラデーションを成している部分はエナメル質です。歯冠の表層部を多い歯を守っています。
100円玉との比較。中生代白亜紀の北アフリカの雄、スピノサウルスの野太い歯化石です。
価格:
商品ID:di1161
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Morocco
サイズ:ロングカーブ計測8.8cm 周長8.6cm 52g
商品説明:50グラムオーバーのズッシリ標本!スピノサウルス(Spinosaurus)の大きな歯化石
この商品は売却済みです。
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