こちらは白亜紀のアフリカに棲息していた恐竜、デルタドロメウス(Deltadromeus)の歯化石です。
表面のエナメル質のパターンが残されています。ナチュラル。
セレーション(歯の稜線にあるギザギザの部分)も残されています。
エナメル質が剥がれている部分。ナチュラルであることがよく分かります。
デルタドロメウスは謎多き恐竜の一つです。今から9500万年前(中生代白亜紀中期、セノマニアン)にアフリカ北部に棲息していた、動物食恐竜です。
この鋭いセレーションが動物食であることを表しています。
デルタドロメウスが棲息していた地域には、同時期、史上最大の動物食恐竜とされるスピノサウルスやカルカロドントサウルスが棲息していました。デルタドロメウスが狙う獲物は彼らの獲物とは異なっていたため、両者は争うことはなかったと考えられています。
エナメル質の保存状態は大変良好です。自然なパターンを観察することができます。
デルタドロメウスの名前には「三角州を疾走するもの」という意味があります。これまで発見されている化石の研究から、デルタドロメウスは比較的小型かつ軽量で、かなり足の速い恐竜だったことが分かっています。この地域には海辺と陸地がいりじまった、いわゆる汽水域だったと考えられています。名前の”三角州”はそこから着想されたものでしょう。
決して大きな歯化石ではありませんが、部分的に優れた保存状態を示す箇所がいくつもあります。ぜひルーペで御覧ください。
100円玉との比較。あまり数の出ない歯化石の一つです。およそ9500万年前の北アフリカの三角州を疾走していた?デルタドロメウスの歯化石です。
価格:
商品ID:di1106
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Morocco
サイズ:ロングカーブ計測1.5cm
商品説明:三角州を疾走していた?小型の獣脚類恐竜、デルタドロメウス(Deltadromeus sp.)の歯化石、専用ケース付き。
この商品は売却済みです。
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