こちらは米国ニューメキシコ州産の中生代三畳紀後期の地層から採集されたコプロライト(Coprolite)です。
コプロライト(Coprolite)とは動物の糞(ふん)の化石のことです。ギリシャ語で糞を表す(Kopros)に石(Lithos)を組み合わせた言葉で、19世紀前半から正式に使用されるようになった言葉です。糞の化石といっても、完全に石化しており、匂いは皆無で、見た目は石そのものです。
米国ニューメキシコ州のBull Canyon Formationからはこういったコプロライトがたびたび発見されています。同層からは小型の動物食爬虫類であるコエロフィシスの化石が発見されており、この糞化石の主もその可能性があると考えられています。
この地層から発見されるコプロライトには共通点があります。大きさは数センチで、長い卵状の形をしています。
コプロライトと一口にいっても、50センチを上回る巨大なものから数ミリ程度の小さなものまであります。コプロライトの大きさは、その主の推定する上で重要な要素です。数センチ程度の糞化石の場合、それほど大きな生物である可能性は低いと考えられます。コエロフィシスは3メートル程度まで成長し、動物を襲って捕食していたとされる凶暴なハンターでした(コエロフィシスの化石の腹部付近から古代ワニの一部が見つかった事実があります)。
断面。コプロライトの断面は不思議な模様を観察できます。これは産地が異なっていても多くのコプロライトに共通している特徴です。
表面のテクスチュア。なめらかです。
ざらついている箇所もあります。
100円玉との比較。米国ニューメキシコ州の三畳紀の地層から採集されたコプロライトの化石です。コエロフィシスの糞化石である可能性があります。
価格:
商品ID:di1102
時代:中生代三畳紀(2億5100万 -- 1億9500万年前)
産地:Bull Canyon Formation,San Miguel County, New Mexico, U.S.A.
サイズ:3.9cm×1.5cm×1.3cm
商品説明:米国ニューメキシコ州の三畳紀の地層から発見された小型肉食恐竜のコプロライト(Coplorite)。糞化石。
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