こちらはマダガスカル産の、極めて上質なハーフカットアンモナイトです。中央で2つに分離し、表面を研磨した標本です。このようなカット、展示方法は、古くからあり、アンモナイトの美しさを最大限に引き出す手法として知られています。また、アンモナイトの内部の構造を観察できる点から、教育用として有用です。美しい巻き方を楽しめるので、インテリアとして利用される向きも多く、実に活用方法の多い化石でもあります。
ご覧のようにかなりの大サイズです。クレオニセラスという種類のアンモナイトですが、直径最大部10センチを超える個体は多くありません。
アンモナイトは渦の中心から成長を開始し、徐々に外側に大きくなっていきます。ヤドカリなどと異なり、殻と軟体部は一体型で、一生をともにします。詳しくはコラム「アンモナイトやオウムガイの内部はどうなっていたか?」を御覧ください。
こちらの標本に限っては、表側は鑑賞面ではありませんが、遊色箇所を発見しましたので、あえてご紹介します。
白い線をご覧いただけますか。こちらは隔壁(かくへき)といってアンモナイトの殻の内部を仕切っている壁になります。アンモナイトはいくつかの小部屋に分かれており、段階的に空気や海水を注入できたと考えられています。それにより浮力を調整できたという説もあります。
教育用としてもこれ以上無い、まさに教科書的な標本です。
隔壁で囲まれた小部屋は本来空洞でしたが、堆積物が充填され、長い時間をかけて珪酸塩鉱物へと変化しています。茶色の部分はアラゴナイト、白い部分は方解石と考えられます。
もともとは一つのアンモナイトなので、ぴったり合わさります。
ひとつあたり直径最大部107ミリ。かなりの大判のクレオニセラスです。2つ合わせると20センチを超えます。
100円玉との比較。付属のスタンドを使って、このように並べて展示することも可能です。インテリアとしても見栄えがいたします。
価格:
商品ID:an2185
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Madagascar
サイズ:直径10.6cm 厚2.7cm(2枚合わせて)
商品説明:極上美品!特大10センチオーバー!マダガスカル産のアンモナイト、クレオニセラス(Cleoniceras)のカット&ポリッシュ化石
この商品は売却済みです。
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