こちらはモロッコ産のゴニアタイトです。まんまる、全形が保存された完全体です。ジグザグ模様の縫合線が完璧に保存されています。
ゴニアタイトはアンモナイトの祖先とされる頭足類です。頭足類には大きく分けて3つのグループがあります。一つはこちらのゴニアタイトを含む広義のアンモナイトグループ、もう一つはオウムガイのグループ、残りは現世に棲息しているイカやタコのグループです。オウムガイのグループが最も原始的です。ゴニアタイトは広義のアンモナイトのグループのなかで最も古い頭足類の一つで、およそ4億年前の古生代デボン紀に繁栄しました。
中生代に登場する新型のアンモナイトと比べると、ゴニアタイトの造りはとてもシンプルです。殻の軽量化も進んでおらず、がっしりとしています。
表面に刻まれたジグザグのラインを縫合線といいます。殻をもつ頭足類にはみな縫合線がありますが、ゴニアタイトのそれはオウムガイに次いで単純です。縫合線は殻表層の骨格が研磨による露出した部分ですから、骨格が単純だったことを意味しています。デボン紀は魚の時代と呼ばれるもの、板皮類を除けば、ゴニアタイトを積極的に捕食する活発なハンターは少なかったのでしょう。重たい殻でゆっくり遊泳することが許される牧歌的な時代だったのかも知れません。
意外に珍しい完全体のゴニアタイト。研磨された箇所が少なく全体のフォルムがよく見て取れます。
直径最大部88ミリ。なかなか立派なサイズですよ。
100円玉との比較。付属のスタンドを使って展示した例です。
価格:
商品ID:an2082
時代:古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前)
産地:Morocco
サイズ:ゴニアタイト直径8.8cm 厚3.3cm
商品説明:幾何学模様が全面を覆います!両面が全形が保存されたホールタイプの原始的なアンモナイトの仲間、ゴニアタイト(Goniatite)の化石
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