こちらは人気のアンモナイト、ロシア産のクエンステッドセラスの上質標本です。ご覧のように全形がほぼ完全な形で保存されていて、失われやすい渦の中央部をはじめ、細部までよく残されています。
直径最大部24ミリ。平均的な大きさです。
こちらは裏面です。よく強く研磨されています。表側と裏側で味わいが異なる標本です。
表面に残されている細かなジグザグのラインは、縫合線と言います。縫合線は、表層部の骨格が表面に露出したもので、アンモナイトの種類によって固有です。
縫合線がよく現れている箇所。
縫合線を更にアップで撮影。一般に時代が若くなるごとに、アンモナイトの縫合線は複雑化すると言われています。こちらはジュラ紀のアンモナイトですので、すでにかなり複雑な縫合線をしていることが分かります。
アンモナイトの軟体部から発せられるアンモニアが海中の硫黄と反応し黄鉄鉱が生成されます。徐々に殻本来の成分と入れ替わり、このような姿になったと考えられています。黄鉄鉱は鉄と硫黄がほぼ半々の化合物でずっしりとした重みがあります。
こちらは反対サイド。縫合線が消えていることにお気づきでしょうか。縫合線は殻の外側の骨格が露出したものですから、ある程度研磨が進むと、このように消えてなくなります。
両面の比較が楽しい化石ですね。
100円玉とほぼ同サイズの黄鉄鉱化アンモナイト、クエンステッドセラスです。
価格:
商品ID:an1976
時代:中生代ジュラ紀(1億9500万 -- 1億3500万年前)
産地:Saratov, Russia
サイズ:本体最大部2.4cm
商品説明:人気!全体が黄鉄鉱化されたロシア産のアンモナイト、クエンステッドセラス(Quenstedotoceras)の化石
この商品は売却済みです。
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