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美しい縫合線を立体的に観察できる！これが密巻きの代表選手、１億２０００万年前の白亜紀アンモナイト、フィロセラス（Phylloceras）の化石/中生代白亜紀（1億3500万 -- 6600万年前）化石セブンスマホ専用サイト

こちらはマダガスカル産のアンモナイト、フィロセラスの化石です。フィロセラスは典型的な密巻きのアンモナイトで、最後の一巻きが非常に大きい。また、肋（ろく）のピッチの狭さも分かりやすい特徴の一つです。この標本はその特徴が実によく現れています。

開口部が面白い形状をしていますが、これは縫合線が立体化したものと考えると分かりやすいです。頭足類の殻の内部は小部屋に分かれていますが、その外壁となる部分が存在します。時代が新しくなるごとに、その部分の構造が複雑化するのと同時に軽量化していきました。表面を磨くと、縫合線として鑑賞できるのですが、こちらの標本は立体的に見ることができるのです。一般にアンモナイトの縫合線は複雑とされますが、これを見ると、それがよく分かります。