こちらはマダガスカルの遊色アンモナイト、クレオニセラスです。殻表面が七色に輝きます。
両面ともに美しい遊色が備わっています。こちらのアンモナイトの産地、マダガスカルはアフリカ南東部沿岸、モンザビークからおよそ600キロほど東に離れたところにある世界で4番目に大きな島です。ちなみに日本の本州は世界で7番目に大きな島で、マダガスカル島のおよそ35%くらいの面積になります。
七色に光る箇所あり。そのマダガスカル島は中生代には海面下にありました。白亜紀の時代に現在のアフリカ大陸やインド大陸から分離したのです。ゆえに、その時代の海棲生物の化石が多数、採集されることで知られています。とりわけ色彩豊かなアンモナイトの化石の宝庫として知られています。遊色アンモナイトの種類や豊富さでは、世界指折りの産地といって良いでしょう。
ご覧のように遊色が備わっているのは、殻の表面の極薄の層のみ。この部分が失われると、遊色も失われます。遊色が存在するということは、保存状態が極めて良好であることを意味しています。今こうしてマダガスカル島のアンモナイトが世界的な産地として知られているのは、19世紀からマダガスカルの宗主国であったフランスの陸軍将校、モーリス・コリニョンによるところが大きいことをご存知でしょうか。
コリニョンは1930年頃から1970年頃にかけて、自身の軍隊を用いて、アンモナイトの調査、整理を行い、数十冊の本を書き上げました。そこに掲載されたアンモナイトの多くが、マダガスカル固有のものだったと言われています(現在ではコリニョンの書籍を入手するのは難しい)。
白亜紀のアンモナイトの多くは、マダガスカルの北西部のマハジャンガ地方から採集されます。そのほとんどがアルビアン期のものです。アルビアン期とは、およそ1億1300万年前から1億50万年前までを指します。ちょうど白亜紀の半ばと言えるでしょう。この地方から採集されるアンモナイトの一部には、このように美しい遊色効果が備わったものが存在します。
100円玉との比較。両面ともに、上質の遊色を備えたマダガスカル産のアンモナイト、クレオニセラスです。
価格:
商品ID:an1785
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Madagascar
サイズ:直径5.2cm 厚1.6cm
商品説明:世界屈指のアンモナイトの産地、マダガスカル産のアンモナイト、クレオニセラス(Cleoniceras)の化石。両面ともに上質の遊色を確認できる
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