こちらはフランス中南部、アヴェロンで採集された、中生代ジュラ紀のアンモナイトです。ご覧の通り、鈍い黄金色を呈する、黄鉄鉱化された化石です。
化石の一部が黄鉄鉱に置換されています。そのプロセスについて簡単にご説明します。アンモナイトの軟体部などの有機物が、酸素が少ない環境で活発に活動する細菌(硫酸塩還元バクテリア)によって分解され、硫黄が生成されます。その硫黄と堆積環境に多かった鉄分が結びついて、黄鉄鉱を作り出します。そういった黄鉄鉱が豊富な環境にあったアンモナイトの殻は、このように黄鉄鉱に置換された状態で化石になることがあります。一般に黄鉄鉱アンモナイト、あるいはパイライトアンモナイトなどと呼ばれます。
殻の内部に存在する小部屋が露出したタイプです。アンモナイトやオウムガイ、ゴニアタイトといった殻を持つ頭足類は、その内部が小部屋に分かれています。詳しくはコラム【アンモナイトやオウムガイの内部はどうなっていたか?】を御覧ください。
直径最大部およそ21ミリ。決して大きなアンモナイトではありませんが、存在感あり。
表面にはいわゆる縫合線が露出しています。縫合線(ほうごうせん)とは、アンモナイトの殻の内部を仕切る隔壁(かくへき)が外に現れた部分です。
腹に縦線が刻まれているタイプです。アンモナイトの殻の外側の部分を「腹」と言いますが、アンモナイトの種類によって、様々な腹の形があります。
100円玉とほぼ同サイズです。
比較的珍しいフランス産の黄鉄鉱化されたアンモナイトです。
価格:
商品ID:an1744
時代:中生代ジュラ紀(1億9500万 -- 1億3500万年前)
産地:Aveyron, France
サイズ:直径2.1cm
商品説明:パイライト化(黄鉄鉱化)した、ジュラ紀フランス産アンモナイト(Ammonite)の殻の化石
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