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両面全体に縫合線が露出した美しいクレオニセラス(Cleoniceras)の化石。一部メノウ化、残存した遊色層あり/中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) 化石セブンスマホ専用サイト


こちらはマダガスカル産のアンモナイト、クレオニセラスの縫合線がむき出しになった化石です。一部がメノウ化しています。縫合線とは、殻の骨格の一部で、アンモナイトの殻の内部を仕切る隔壁(かくへき)が外に現れた部分です。従って、殻表面を丁寧に研磨することで現れます。アンモナイトは殻を継ぎ足しながら成長していくのですが、殻の強度を増す目的で、縫合線は殻の表面に接する面で複雑に折れ曲がります。これが菊の葉のような模様となってご覧のように現れるのです。


縫合線を持つのはアンモナイトだけではありません。より古い時代の頭足類であるゴニアタイトやオウムガイも持っています。ただしこんなに複雑ではありません。アンモナイトの縫合線は基本的に、時代が新しくなるほど複雑化する傾向にありますが、初期のアンモナイトも既に相当複雑な縫合線を獲得していました。


縫合線は殻の骨格のようなものと申しましたが、ご覧のように、あらゆる箇所に存在します。


写真右上は珪酸塩鉱物による置換が進み、大部分がメノウ化しています。また中央には虹色の遊色を確認できる箇所が。ちなみに、遊色が現れるのはアラゴナイトと呼ばれる物質が詰まった薄い層が存在するからなのですが、その層を削ることで縫合線が現れます。


なぜ、縫合線が複雑化したかについては、諸説ありますが、殻の強度を高めつつ軽量化を図ったという説が有力です。直線より波線のほうが強度が高まるというのは、ダンボールの内部の構造でも言えることです。ダンボールは紙でありながら、軽量で強いですね。


完全にメノウ化した開口部。本来の成分が堆積環境に応じて、徐々に他の成分に置き換わることを「置換」と言います。化石になる段階で、よく起こります。



虹色の遊色。中央の白っぽい部分にはアラゴナイトが削られずに保存されています。


100円玉との比較。見事にメノウ化しています。


両面全体に縫合線が露出した美しいクレオニセラスです。

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価格

商品ID:an1740

時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)

産地:Madagascar

サイズ:直径8cm 厚1.9cm

商品説明:両面全体に縫合線が露出した美しいクレオニセラス(Cleoniceras)の化石。一部メノウ化、残存した遊色層あり

この商品は売却済みです。

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