こちらはマダガスカル産のアンモナイト、ペリスフィンクテスです。アンモナイトコレクターならお馴染みの属で、中生代ジュラ紀の中期から後期の示準化石として知られています。
こちらの化石はマダガスカル産の個体ですが、ペリスフィンクテスは世界中の地層から採集されます。南米、アフリカ、ヨーロッパ、そして東アジアからも採集されています。当時の海中で上位を占めていたアンモナイトの一つだったことでしょう。
外観の特徴としてはなんと言っても、非常にピッチの細かい肋(ろく)が挙げられます。肋(ろく)とは本来アバラ骨を表す言葉で、アンモナイトの殻に断続的刻まれた脈のことを指します。種によっては、ここまで細脈ではない個体もあるものの総じて、このような特徴があります。
属名「Perisphonctes」はポルトガル語で括約筋を意味します。なかなか思い切った命名ではありませんか。ユーモアが込められていたのか、あるいは至極真剣であったのかは、不明ですが、詳細に説明するのは憚られる程のインパクトがあります。想像力を刺激するタイプの名前と言えるでしょう。
ちょうど手のひらサイズです。
ペリスフィンクテスは種によっては大型のものもあるものの、総じて小型です。
巻は緩めで、成長も加速しなかったタイプと思われます。
また幅は均等で細く、おそらく軟体部も大きくはなかったでしょう。また外縁部も切り立っておらず、丸くスムーズです。柔らかい印象を受けます。
100円玉との比較。人気のアンモナイト、ペリスフィンクテスです。
価格:
商品ID:an1535
時代:中生代ジュラ紀(1億9500万 -- 1億3500万年前)
産地:Madagascar
サイズ:直径7.8cm 厚2cm
商品説明:ジュラ紀中期から後期を代表するマダガスカル産のアンモナイトペリスフィンクテス(Perisphinctes sp.)
この商品は売却済みです。
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