およそ4億5千年前から現在まで存在しているオウムガイ。太古から現代までほとんどその姿を変えることない生物を「生きた化石」と言いますが、オウムガイはまさに生きた化石の代表格です。
こちらは中生代白亜紀のオウムガイの殻の化石です。オウムガイはNautilus(ノーチラス)という英名を持っています。ノーチラスとはもともと水夫または船を意味するギリシャ語です。その名がついた潜水艦があるように、オウムガイも比較的深い海に生息する生物です。
現世のオウムガイも500メートルもの深海で生息するものがいることが確認されています。おそらく古代のオウムガイも同様に深い海に棲息していたことでしょう。
似た形をした生物としてアンモナイトがありますが、いくつかの点で、異なっています。コラム「化石からアンモナイトとオウムガイを見分ける方法」でその見分け方を解説しています。ご覧いただければ、こちらの化石は紛れもなくオウムガイの化石であることがお分かりいただけることでしょう。
オウムガイの外形の特徴の一つは、殻の開口部が大きく膨張していることです。
また巻き方は密巻きで、軟体部が入る部分が大きく開いています。
直径最大部8センチですが、同じ直径のアンモナイトとは比較にならないボリュームがあります。
開口部の中央に大きな孔があります。これは連室細管と言い、殻の奥までつながっています。ガスや水分を流出入させるための管の役割を果たしました。
殻は珪酸塩鉱物に美しく置換されています。表面はポリッシュされ光沢を帯びています。
100円玉との比較。典型的な外形を持った古代のオウムガイの殻の化石です。
価格:
商品ID:an1422
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Madagascar
サイズ:直径8cm 厚5cm
商品説明:深みのある茶色が印象的な、中生代白亜紀の深海に棲息していたオウムガイ(Nautilus)の殻の化石
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