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パラドキシデス( Paradoxides sp)の幼生/古生代カンブリア紀(5億4200万 -- 5億500万年前)【tr266】
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パラドキシデス( Paradoxides sp)の幼生/古生代カンブリア紀(5億4200万 -- 5億500万年前)【tr266】
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カンブリア紀の三葉虫パラドキシデスの幼生化石の登場です。
パラドキシデスはカンブリア紀中期に生息した代表的な三葉虫で、成長すると60センチ~1メートルを超えるものまであったという、巨大な種として有名です。今回は、巨大になる前に何らかの理由で化石と相成られた幼生くんです。
幼生ながら、パラドキシデスに特徴的な幅の広い頭部などが非常によく出ています。この幼生くんはいわゆるネガポジでいうネガの(表面に対してへこんでいる)状態で見つかったものです。
ですから、写真中央部にみられる、斜めにはしる2本の節の線は盛り上がっていています。触るとかなりの凹凸感でひとつひとつの節が触感で直に伝わってきます。三つのパーツに分かれていることが鮮明に分かります。良い標本です。
標本右上のアップ写真です。こちらはネガポジでいうポジの(もりあがっている)状態の標本です。われわれが標本でよくみる、母岩の表面より標本が浮き上がっているタイプのものです。ネガポジが一つの標本で見られる、とってもユニークで希少な化石です。
このように縦置きにもできます。母岩の厚みは2センチあります。横8.5×縦6.5センチと、コンパクトで可愛らしい化石です。
凹凸感が結構あるのがお分かりいただけますか?それにしても、彼らは、三葉虫のなかでも1メートル級に成長するといわれる三葉虫界きっての大物だったのに、なにがあってそんなに若くして化石になったのでしょうか。。。答えは5億年前の海の中にしか存在しません。知りたいものです。
このように置いてみましたら、表情が一気にかわりました。悪くないですね。母岩の赤色がまたいいです。
もちろん、平置きが一番安定しますが、いろいろな置き方ができるので、気分に合わせて変えてみるのもよいかもしれません。
パラドキシデスは大きい化石が出回りますが(それが彼らの最大の特徴でもあるゆえに)、このような幼生は逆に新鮮です。パラドキシデスが成長する前と、成長しきってからを比較して見たい方にもよいのではないでしょうか。赤ちゃんながら、左右に伸びるトゲ部もしっかり残しているところなど、ぐっとくる鑑賞ポイントが沢山ありそうです。
この標本はぜひ手に触れてお楽しみ下さい。カンブリア紀の海の世界が垣間見えるような、そんな体験ができそうです。
商品スペック
商品ID | tr266 |
---|---|
年代 | 古生代カンブリア紀(5億4200万 -- 5億500万年前) |
学名 | パラドキシデス( Paradoxides sp)の幼生 |
産地 | Guadalajara, Spain |
サイズ | 横8.5cm / 縦 6.5cm / 奥行き3cm / 285g |
商品解説 | レア・パラドキシデスSPの幼体です。 |
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。