化石の修復痕について
もちろん化石には修復痕がないに越したことはありません。
しかし、とげの多い三葉虫や大きな恐竜の歯・爪・骨などは一般に修復痕があることが普通だとお考え下さい。
もちろん博物館に飾ってある化石などもほとんど修復痕がございます。
では、なぜ修復痕があるのか!?
実は、化石を掘り出すとき、普通に想像するよりかなり乱暴な方法で掘り出します。
1.ショベルカー等の重機で岩盤を掘り進めます
2.その中から、それらしい”岩石を収集し、作業場に持ち帰り、またハンマーで破壊していきます
3.ノジュールと呼ばれる有機物(生き物)が化石化した岩石を特に重点的に見ます
4.選別する中で、明らかに化石と思われるものを非常に細かいプリパレーションを施していきます

アルバータ地方でのアモンライトの採掘現場。三葉虫も基本的に同じ作業で発掘されます。
画像「ammolite」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL: http://ja.wikipedia.org
多くの標本は1と2で何らかの損傷を受けます。
ほとんどの三葉虫は、半分に割れた状態で発見され、これを接着剤で付け合せる作業をします。つまり修復痕がある状態が当然で、そこからクリーニングが始まります。
化石の修復には大きく分けて3通りあります。
1、Reconstruction(リコンストラクション)
・先っぽが紛失しているので、石膏や樹脂など人工物で補うこと。
・オリジナルとオリジナルをくっつけたときに、その境目が少し欠けていてぴったりあわないので、すきまを人工物で補うこと。
2、Repair(リペアー)
割れている部分を接着剤でつっくけること。
3、Paint(ペイント)
化石の表面を保護するため、もしくは美しくみせるためにカラーの入ったコーティング剤で塗ること。
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