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ビスマス結晶は、原子番号83番の元素であるビスマス(Bismuth)が結晶化したものです。和名は蒼鉛(そうえん)と言います。

ビスマス結晶

なぜ、虹色に輝くのか?

上の写真では、さまざまな色を呈していますが、ビスマスの本来のいろは、銀白色です。写真の色は、結晶化の過程で、表面が酸化し膜ができたことに因ります(薄膜干渉)。

このよう現象をイリデッセンス(iridescence)と言います。イリデッセンス(iridescence)はビスマス結晶の酸化膜だけでなく、アンモナイトの殻やシャボン玉などで確認されます。

また、結晶化の時間(冷却される速度)によって、色は変化します。

イリデッセンス(iridescence)については、こちらのコラムを御覧ください。

コラム「光るアンモナイトはなぜ光るのか?」

なぜ、このような形になるのか?

ビスマス結晶

鉱物を含む化合物には固有の結晶系を持っています。自然界でよく目にする結晶といえば、雪の六角形の結晶でしょう。水が冷却された固化する時に、自然とあの六角形を形成します。

ビスマスは、三方晶系(さんぽうしょうけい)と呼ばれる結晶系を持っています。三方晶系はいびつな立方体のような形です。ビスマスが結晶化するときには、写真のように立方体が連結するような形を成すのです。

一度、融点まで暖められ、液体となったビスマスを冷却することで、このような観賞用の結晶が作られるのです。液体にして、冷却する過程は人間が意図を持って行うものの、結晶化のプロセスは自然なもので、人の手によって造形されたのではありません。

この階段がいくつも重なっているような、面白い構造と薄膜干渉によって起こる見事な色合いが、鉱物コレクターを魅了しています。

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