ドロトプス・アルマータスといえば、このエンロール(丸まった防御)体勢が有名ですね。
デボン紀の入り、海中には天敵が増えたのでしょう。三葉虫は、カンブリア紀の平板なフォルムから、棘を多数持ったグロテスクな形に進化しました。ドロトプス・アルマータスは、その象徴のような存在。いくら強靭な顎を持っていた板皮類(はんぴるい)類でも、無傷では居られなかったでしょう。※板皮類(はんぴるい)類とは、古生代の海の食物連鎖の頂点に君臨していた魚類。ダンクルオステウス等。
このするどい棘の数々をご覧ください。複眼の周辺にも棘があります。目の防御もばっちり、というわけですか。
三葉虫の体が実際にどのようなものであったか、今となっては想像するほかありませんが、現在のシャコやエビなどと類似点があったとすれば、腹部が弱点であったことは容易に想像できます。このエンロール体勢は、その腹部を完全に隠してしまい、強固な背中を外に向けることに意味があったのかもしれません。
ダンクルオステウスといえど、わざわざ彼を狙う気にはならないでしょう。
ドロトプス・アルマータスの「アルマータス」は”武装された”という意味です。武装されたドロトプスというわけですね。
これぞ防御態勢!
頭部の下を残して、完全に空中に浮いています。
立派なサイズのドロトプス・アルマータスです。人気のエンロールタイプ。
価格:
商品ID:tr525
時代:古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前)
産地:Morocco
サイズ:本体最長部カーブ計測14.5cm / 母岩含め全体8m×6.2cm×高7.9cm
商品説明:”らしい”ポージング!防御態勢を取っている、ドロトプス・アルマータス(Drorops armatus)
この商品は売却済みです。
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