古代クジラ、ドルドンの歯化石です。現世のクジラの祖先と言われています。古代クジラはドルドンのほかバシロサウルスがよく知られており、現世のクジラとは似ても似つかぬ、おろそしい顔面をしています。ドルドンも、当時の食物連鎖の頂点に君臨していたと考えられており、この歯化石の鋭さがそれを表しています。
ドルドンを始めとして、バシロサウルス科の古代クジラの歯化石には、恐竜や中生代の巨大な海棲爬虫類にはない特徴があります。それは異歯性(いばいせい)です。ドルドンの場合には、奥歯と前歯の形が異なります。異歯性とはその言葉通り、一つの生物で、異なった形をした歯が生えていることを指しています。バシロサウルス科の大きな特徴の一つと言えるでしょう。
こちらは前歯。奥歯は鋭いトゲの付いたおにぎりのような形状をしているのに対して、前歯はご覧の通り、湾曲を持った鋭い槍のような形をしています。ドルドンの名前は、槍のような歯の意です。この特徴的な前歯が名前の由来になったと考えられますね。
白い部分が歯根で、色の濃い部分が歯冠です。歯根とは歯茎のなかに埋まっていた部分を指します。歯冠は、外に出ていた部分、つまり噛みつく部分になります。
先端が少し欠損しています。
長い辺に沿って13cmを超える大物です。
100円玉との比較。当時の海の食物連鎖の覇者とされる古代クジラ「ドルドン」の顎先の歯化石です。奥歯とは全く異なる形状にご注目ください。奥歯といっしょにコレクションされることをお勧めいたします。
価格:
商品ID:ot870
時代:新生代(6600万年前 -- 現在)
産地:Morocco
サイズ:長い辺に沿って13.3cm
商品説明:恐ろしい原始クジラ「ドルドン」の前歯の化石。古代にはこんな怖いクジラがいた!
この商品は売却済みです。
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