こちらは東南アジア、ミャンマー産の琥珀、通称、バーマイトです。旧国名、ビルマの名を冠し、ビルマイトあるいはバーマイトと呼ばれます。琥珀に固有名詞が付いているのは、バーマイトが他にはない特徴を持っているからです。なんとその起源は1億年前まで遡ることができます。1億年前といえば、大地を恐竜らが闊歩していた時代です。これほど古い琥珀は世界広しといえど決して多くありません。こちらの写真は、もしかしたら蜘蛛(くも)なのではないかと興奮しながら撮影したものです。30倍以上の倍率を持つ、高倍率のルーペを用いて撮影しましたが、はっきりと蜘蛛と言い切れず・・・。ぜひ皆さまにご覧いただきたいと思い、最初の1枚としました。
バーマイトは非常に古い琥珀でありながら、ご覧のように透明度が高い個体が含まれています。
バーマイトが恐竜時代の琥珀であることが分かったのは、ロンドン自然史博物館による研究です。内包物を調査したところ、白亜紀にしか存在しないものが含まれており、その年代が明らかになりました。
琥珀は産地によって色や透明度が異なりますが、実は形にも傾向があるように思います。バーマイトは、ご覧のように小さな球状のものが多い印象です。
透明に見えた基質を高倍率のルーペでのぞくと、様々な内包物(インクルージョン)が存在することが分かります。この植物片も恐竜時代のものかもしれないと思うと、興奮が止まりません。ぜひ高倍率のルーペを用意して御覧ください。琥珀の内部をのぞくには、虫眼鏡では役不足です。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。
うーん、これは蜘蛛なのかどうか・・・。皆さまはどのように思われますか。
およそ15ミリほど。
100円玉との比較。琥珀コレクター垂涎の品、約1億年前の恐竜時代の琥珀、バーマイトです。
価格:
商品ID:ot3623
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Myanmar
サイズ:1.5cm×1.4cm×厚0.7cm
商品説明:これは蜘蛛なのかどうか・・・。琥珀コレクター垂涎の品、約1億年前の恐竜時代の琥珀、バーマイト(Burmite)
この商品は売却済みです。
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