皆さま、貨幣石(かへいせき)をご存でしょうか。古代の貨幣が朽ちて石になったものでは・・・・ありません。こちらは古代に棲息していた有孔虫と呼ばれる生物が化石化したものです。
有孔虫はどのような生物だったのでしょうか。だとしたら面白いのですが、実は違います。石灰質の殻と小さな足のような組織をもった水性の原生生物です。原生種、化石種を合わせますと、数万にも及ぶ種類があると言われています。非常に原始的な生物であり、そのほとんどが1ミリ以下の非常に小さな存在です。ところが貨幣石になる有孔虫は、非常に大きく数センチに及ぶことがあります。
貨幣石は非常に大型の原生生物ということもできますね。有孔虫の化石は世界各地で発見されており、繁栄していた期間が一時期に限られているため、示準化石として利用ができます。ある露頭から貨幣石が採集されたら、その地層は古第三紀(約6600万年前から約2300万年前)の地層だと特定が可能になります。
横から見ると本当にコインのような形をしています。
直径最大部37ミリ。
100円玉と貨幣石を比べるのは、なかなか面白い試みではないでしょうか。
価格:
商品ID:ot3614
時代:新生代第三紀(6600万--260万年前)
産地:Vicenza, Italy
サイズ:直径3.7cm
商品説明:実は巨大な原生生物、イタリア産の貨幣石(Nummulites oosteri)。示準化石として有名
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