木生シダ(Tietea singularis)の珪化木です。年輪がまったく存在しません。これまで弊社でいくつか木生シダの珪化木を扱ってきましたが、本標本は、木生シダとして最も典型的な標本と言えるでしょう。木生シダは木のように成長したシダで、古生代石炭紀からペルム紀にかけて大繁栄しました。
断面だけでなく樹皮の保存状態も恐ろしい程、鮮明です。
木生シダの幹は、種子植物の幹と異なり、茎の周りに根が何重にも成長したものです。そのため一般的な樹木の木の特徴である年輪がありません。年輪の存在しない珪化木をご紹介したことがありますが、ここまでその特徴を明瞭に備えたものはありませんでした。
根が何重にも固まったものだけあって、所々に空隙が存在します。
Tietea singularisは古生代石炭紀からペルム紀にかけて発展した木生シダで、成長すると10メートルを超えました。その大きさからも分かるように、茂みなどによく見られる現在のシダとはかけ離れた風貌でした。
本標本は、Tietea singularisの珪化木のなかでも、特に美しく、白眉と言って良いでしょう。
コレクティブアイテムとしてどこにも隙がありません。
直径最大部17cm。真円に近い美しい形。
木の幹ではなく、茎が巨大化したものであることがよく分かります。
コレクティブアイテムとして完成されています。
背面。スタンド置きで安定します。
この中心の茎だけでは、10メートルにもなる巨大な樹枝状のシダを支えきれません。そこで、周辺に根が張り付き、太く成長したと考えられています。木の幹はそれ自体が徐々に肥大化していきますが、木生シダの幹は、それとは全く構造が異なるのです。
100円玉との比較。教科書や図鑑に掲載されても全く違和感のない素晴らしい標本です。
価格:
商品ID:ot1171
時代:古生代ペルム紀(2億8900万 -- 2億5100万年前)
産地:Araguaina, Brazil
サイズ:17cm×13.8cm×厚1.5cm
商品説明:模式標本のようなパーフェクトな保存状態!古代の木生シダ(Tietea singularis)の珪化木
この商品は売却済みです。
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