ごくごく最近(2011年、Vincent et al)にサブクライブされたプレシオサウルス科の新属、”ザラファサウラ”の歯化石です。エナメル質が保存された上質標本です。
独特の根本から大きく曲がった歯化石。皆さんは首長竜と聞いて、どんな名前を思い浮かべますか?多くの人は、プレシオサウルスやエラスモサウルスではないでしょうか。
ロングカーブ計測にて5.8cm。歯冠部のみでこのサイズ。大きな歯化石です。本標本の主、ザラファサウラの分類学的な位置をつかむには、まずプレシオサウルスについて、考えてみましょう。プレシオサウルスは一属一種で、Plesiosaurus dolichodeirusしかありません。しかも、19世紀前半にサブクライブされた、非常に古くから知られている生物です。
いかがでしょうか?この美しいフォルム。さて、次によく知られている首長竜であるエラスモサウルスはどうでしょうか?こちらは、科レベルで上述のプレシオサウルスとは異なります。すなわちエラスモサウルス科エラスモサウルス属。その下に8種存在します。こちらも初記載から150年近く経つ、古くから知られている生物です。
ミドルセクションから強く曲がる、他の生物には見られない独特の形。エラスモサウルスやプレシオサウルスと同様のフォルムです。さて、本標本の主、ザラファサウラは、どのように分類されているのでしょうか?エラスモサウルス科ザラファサウルス属。つまり、古くから認知されているエラスモサウルス科の枠組みに、2011年に新たに記載された新属というわけです。事実、昨今、ザラファサウラに関するニュースが業界内で取り沙汰されているのはご存じの方も多いことでしょう。
本標本は、モロッコのリン鉱床から採集された標本です。化石が採集される地層がリン鉱床であることが多いのは、化石がリン鉱石の原料となるからです。世界経済から言えば、リン鉱床は化石の産地としてではなく、リン酸の採取場所として捉えられています(マーケットサイズが大きく異なります)。肥料の原料ではなく、こうして化石として、採集されたことに、喜びを感じるのは、私だけではないでしょう。
この歯化石で白亜紀最後期の海で、アンモナイト等を襲って食べていたのでしょう。
ほぼ真円の丸いルート。
縦に走る細線。保存状態の良い歯化石でしか楽しめない上質のエナメル質です。
100円玉との比較。グッドサイズ、グッドクオリティ。エラスモサウルス科の新属”ザラファサウラ”の上質の歯化石です。首長竜ファンなら必ず1本は入手しておきたい歯化石です。希少性はモササウルスのグループの比ではありません。
価格:
商品ID:ot1158
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Phosphate Beds, Oued Zem, Morocco
サイズ:ロングカーブ計測5.8cm
商品説明:2011年に記載された首長竜の新属ザラファサウラの上質歯化石(Zarafasaura oceanis)
この商品は売却済みです。
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